「世界一醜い女性」と呼ばれたリジーさんの言葉が素晴らしい!
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その病気は新生児早老症様症候群の一種で、急速に老化が進んでしまうというもの。
この病気が原因で食べても食べても太らず、人生で体重が29kgを超えたことはないそうです。
「食べても太らない」
一見、羨ましくも思える悩みですが、食べ続けなくては命が危なくなってしまいます。
また、彼女はこの病気が原因で右目の視力を失ってしまったそうです。
そんなリジーさんですが、2013年12月にテキサス州オースティンで開催された「TED X」で自身の体験と考えに対するスピーチを行いました。
そして、そのスピーチにより彼女の前向きな姿勢がとても美しく素晴らしいと話題になりました。
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病気の良いところは。。
出典:KL THUGS
リジーさんは動画の声や表情からも分かる通り、とても明るくてポジティブ!
病気についても「食べても太らないから細くいられるでしょ~。コンタクトレンズは片目だけでいいから値段も半分で済むし、眼鏡を作るときの処方だって半分で済んじゃう。」ととっても前向き。
そして「誰かにイライラさせられたり、失礼なことをされる時は見えない方の右側に立てば大丈夫^^」とユーモア混じりに言ってのけます。
「世界一醜い女性」と言われた過去
「とはいえ、もちろん大変なこともあります」とリジーさん。
リジーさんにとって一番怖かった出来事。
それは学校時代の「いじめ」でした。
幼稚園最初の日にリュックを背負って登校した時のこと。
近くを通った女の子に微笑みかけたところ、この世の中で一番怖いものを見るかの様な目で見られたといいます。
そして時が経つにつれ、誰もがリジーさんと関わらないようにするようになっていったのに気づきました。
でもリジーさんは他の人がなぜそうするのか理解できませんでした。
(なんで?私が何をしたっていうの?何もしてないじゃない!)
そこでリジーさんは両親に聞きました。
「わたしの何がいけないの?私、何かした?なんで嫌われるの?」
すると両親はこう答えました。
「リジー、あなたが他の子と違うのは痩せているということだけよ。病気はあるけど、それであなたがどういう子か決まったりはしないのよ。学校にいきなさい。頭を上げて笑いなさい。自分らしくいなさい。そうすれば周りも同じだと分かるはず。」
そして、これこそがリジーさんが実践してきたことでした。
リジーさんは観衆にも問いかけます。
今、ご自身に聞いてみてください。
あなたの「定義」はなんですか?
出身地でしょうか?家庭環境でしょうか?友達ですか?
あなたがどんな人間か決めているのは何ですか?
また、リジーさんは高校の時、「世界一醜い女性」という名で自分の動画がアップされていたのを見つけたそうです。
その8秒くらいの音もない動画は400万回以上も再生され、何千という中傷のコメントが書き込まれていました。
中には「リジー、どうか世界のためと思って銃で自殺して」というコメントもあったといいます。
そんな事もあり、リジーさんは初め「自分を決めるものは外見や細い脚、醜い顔など」と思っていて、それを気持ち悪いとさえ思っていたそうです。
そして「本当の自分はどんな人間なのか」を知るまでにとても長い時間がかかったと話していました。
両親が教えてくれたファイティングスピリット
ご両親の元に初めての子供として生まれたリジーさんですが、産まれるときに体を取り巻く羊水が全くなく、無事に産まれて来ることさえも奇跡だったそうです。
そして、お医者さんはご両親にこう言いました。
「覚悟してくださいね。娘さんは一人では話すことも、歩くことも、ハイハイすることも、考えることもできないでしょう。」
普通であれば(なんで我が子だけがこんな大変な目に。。)と悲しみに暮れ、諦めてしまいそうな状況ですが、リジーさんのご両親は違いました。
「愛して、育てて、家族でできる限りの事をしますから、娘を連れて帰らせてください。」
ご両親はそう医師に告げ、実際にリジーさんが一人で歩き、話せ、考えることができるまでに育てたのです。
そして、リジーさんの母は言います。
これまで大変なことはいっぱいあったけど、それで良いのよ。
その意味をしっかりと理解したリジーさんも「本当に大事な事は何か」に気づき、自分は両親や周りの人々にサポートされてきて本当に恵まれていたと語りました。
自分が誰なのかを決めるのは外にある何者でもないの。
私の人生は私の手の中にある。
自分を動かすのは自分自身で、どの道に進んでいくのかも自分次第。
「自分は何者か」を決めるのも自分自身なのよ。
「世界一醜い女性」という動画を見つけたときも、泣き崩れたものの、どこか吹っ切れて「もう放っておこう」という気持ちになったそう。
「人生は自分の手の中にある」
この状況から良くするのか、悪くするのかは自分次第。
感謝の心を持って目を見開いて、自分がどれだけ恵まれているか、それによって自分がどう定義されるのかを決めようと思ったんです。
片目は見えないけど、もう片方では見えるとか、病気がちだけど髪はとてもキレイだとか。
結局、幸せになれるか、怒りを抱えたまま生きるかを選ぶのは自分次第なんです。
こうして、リジーさんは「自分の目標や成功、成し遂げたことをもって自分を決めよう!」と自分に言い聞かせながら、自分を良くする事は何でもやってきたそうです。
自分をいじめた人たちにも良い意味で変わった自分を見せつけるんです。
ネガティブな言葉をかけられたら、それをはしごに見立てて目標へと向かっていくんです。
そして、それが私がしてきた方法です。
リジーさんは人を勇気付けられる講演者になること、本を書くこと、大学を卒業して家族とキャリアを持つことを目標にしてきました。
そして8年後、こうして講演を行い、本も出版し、大学も卒業しました。
彼女は言います。
私は『あなたにはできない』といった人達に鼓舞されてきました。
利用するんです。
否定的な意見を燃料として使い、自分を燃やし続ける力に変えるんです。
人生を良くする為に使ってやるんです。
そしたら絶対に打ち勝つことができます。絶対にです。
辛いことや悲しいこと、腹の立つことも世の中にはいっぱいあるけれど、全て自分の成長のために用意されているんだと気づけば、それは有難いものに変わる。
そして、そんな思いで自分と自分の人生を見つめなおすと、今まで見えなかった何かが見えてくるのかもしれませんね☆