「どーせ無理」をなくしたい!町工場のおっちゃんのスピーチに感動

自信

2014年7月、札幌で開かれた「TED x Sapporo」でスピーチをした北海道・赤平市にある株式会社植松電機の専務取締役、植松努さん。

作業着姿でニコニコしながら出てくる姿は一見どこにでも良そうなおじちゃんだけれど、実は宇宙開発に携わっている方なのだそうです。

「宇宙開発は僕の夢じゃないんです。僕にとって宇宙開発は手段にすぎません」と語る植松さんの宇宙開発をしようと思った本当の理由に胸が熱くなります。
 
出典:Youtube

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無理だ。お前なんかにできるわけがない

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今から47年前に生まれた植松さんは小さい頃から本が大好きな少年だったそうです。

北海道の北・樺太で自動車の会社を経営していたおばあちゃんは、1945年にソビエト軍が攻めてきて全てのものが焼かれた経験から「お金は値打ちが変わってしまう。だから、くだらない。だから、お金があったら貯金なんかしないで本を買いなさい。本を読んでそれを頭に入れれば誰にも取られないし、それは新しいことを生み出すんだよ。」と教えてくれたそうです。
 
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また、おっきくて優しいおじいちゃんもいて、一緒にTVで見たアポロの月着陸が一番の思い出だそうです。

「ほらみれ~ほらみれ~。人が月へ行ったぞ!お前も月行けるぞ!」とおじいちゃんが見たこともないほど喜んでいて、その笑顔がもう一回見たくて本屋さんに行っては飛行機やロケットの本を手にとって読んでいたんだとか。

飛行機やロケットの本を読むと、おじいちゃんはでっかい手で頭を撫でて褒めてくれたそうで、その笑顔が見たくってたぶん飛行機やロケットが好きになっちゃんだろうと話されていました。

そして中学になる頃には、飛行機やロケットに携わる仕事をすることが植松さんの夢となり、飛行機やロケットについて一生懸命、勉強したそうです。

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そんな中、中学校の先生は言います。

夢みたいなこと言ってないでテスト勉強しなさい。そもそも宇宙なんて、よほど頭がよくないと無理だ。すごくお金もかかるし別世界の話だ。お前なんかに出来るわけがない。

 
こんな事を言われて悲しくなった植松さんは思いました。

(夢ってなんだろう?できろうな夢しかみちゃだめなの?でも、できるかできないかは一体誰が決めるんだろう?やってみなきゃ分かんないのに、やった事もない人が決めるのは変じゃないかな?)

そして、自分なりに考え「今できないことを追いかけるのが夢じゃないんだろうか」と思ったそうです。

でも周りの大人は「ちゃんと勉強をしなければ、良い学校に行けなくて、良い会社に入れなくって大変だよ。」と言い続けます。

成績が良くなく、心配になった植松さんが「いい会社ってなに?」と聞くと、「安定していて、楽をしてお金をもらえるのがいい会社なんだ」という答が返ってきたそうです。

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でも、植松さんは納得できませんでした。

(勉強すればするほど能力が身につくはずなのに、せっかく身につけたその能力をなるべく使わなくて楽をする為に勉強するのなら、勉強なんてしなくていいんじゃないの?)

植松さんはそれでも自分の大好きなことを追いかけましたが、それは周りには理解されず、友達や先生からは「意味なくね?」「なにそれ、自慢?」と言われ、親からも理解されなくなりました。

そしてどんどん一人ぼっちになり、自分の好きなことを人に喋ることができなくなってしまったそうです。

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そんな時に助けてくれたのがライト兄弟やエジソンといった本の中の人でした。

彼らもまた誰にも信じてもらえず、応援もしてもらえませんでしたが、自分を信じて頑張りました。

そして、その姿に励まされ、植松さんは自分の好きなことをもっともっと好きになっていったそうです。
 
 

大成功から大失敗へ

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紙を切るのが得意だったのがどんどん発展していき、ものが作れるようになり、会社も作り、リサイクルのマグネットを作ることが出来るようになりました。

そして、生まれて始めて会社を経営することになった植松さんですが、年商が10倍にもなり、いきなり大成功してしまったそうです。

しかし、いい気分でいたのもつかの間。
すぐに大失敗してしまいます。

2億円の借金ができ、自分を責め、日本中を飛行機で営業にまわる度に(今日こそ落ちてくれ)と祈っていたのだとか。

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だんだん、えげつないことや冷酷なこともできるようになり、競争相手をやっつけたり陥れたりできるようになった植松さんですが、その頃は相手にどんな家族がいるかさえも考えなかったそうです。

売り上げが増えていくと、周りも褒めてくれるようになりましたが、心はすっかりおかしくなっていて、誰も信じることができなくなってしまいました。

ひとりぼっちで、何もかも合理でしか考えられなくなり、やがては自分の大切なものも全部捨ててしまおうとまで思うまでになってしまったそうです。

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そんな時、青年会議所に入ることを勧められました。

そこで植松さんは知らなかった人と出会い、児童施設にボランティアに行く機会ももらいました。

児童施設では親から酷い目にあった子供たちがいて、最初は子供達は近寄りもしなかったそうです。

しかし、次第に子供達はスキンシップをとってくれるようになり、「帰らないで」とまで言ってくれたそうです。

そして、ある男の子が自分の夢を教えてくれたそうです。

その夢は「親ともう一度暮らすこと」

その言葉を聞いたとき、植松さんは(信じられん。なんで酷い目に遭わせた親の事をまだ愛してんの?)という思いと共に(なんにもいい事できてないわ。自分はなんの為に人をやっつけてまでお金を稼いでるんだろう。。)と思ったそうです。

そして、色んなことが分からなくなり、頭がグルングルンしてきて、封印した自分の中の記憶がどんどん蘇ってきたそうです。
 
 

蘇ってきた記憶

自信

植松さんは小学校に上がってすぐに担任の先生に嫌われたそうです。

自分が信じていたことや、ばぁちゃんが教えてくれたことは全部否定されました。

お前の行ってる夢は「お前になんかに出来るわけがない」って散々言われました。じぃちゃんが撫でてくれた頭は先生に散々殴られました。とっても辛かったです。

でも、それを助けてくれる大人はいなかったです。

僕はその先生の言っていた言葉「どーせ無理」という言葉を忘れてはいませんでした。そして、この「どーせ無理」という言葉が恐ろしい言葉なんだなと思いました。

これは人間の自信と可能性を奪ってしまう最悪の言葉です。でも、とっても簡単な言葉なんです。これを唱えるだけで何もしなくて済んでしまうから、とっても楽チンになれる恐ろしい言葉でもあるんです。

こんな言葉で未来を諦めさせられてしまった人たちは自信を失ってしまうんです。でも、人間は生きていくためにはどうしても自信が必要なんです。

だから自信をなくしてしまった人の中には、お金で自信を買うようになって身を飾るようになったり、それを自慢しなければいけなくなったり、その為に人を見下さなければいけなくなったり他の人が頑張ったら困るからそれを邪魔するようになってしまう人もいるんです。

こういう人がみなさんの身のまわりにももしかしたらいるかもしれません。でもその人たちは自信をなくしてしまったかわいそうな人たちなんです。

身の回りにいるかもしれないこういう人たちは、自分の自信を守りたくって、他の人の自信を奪ってしまっているのかもしれません。

 
そう語る植松さんの会社にアフリカの人たちが着てくれたときのこと。

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今アフリカでは、「自分なんて。。」「勉強したってムダ。。」「努力したってムダ。。」と自分の未来や可能性を諦めてしまった人たちが最後には人を殺して奪うようになると話してくれたそうです。

なぜなら、頑張れないから、生み出せないから、奪うしかないんだと。

暴力だけじゃなく、嘘をついたり、弱いふりをしたり、だましたりして奪うこともできます。

でも、みんなが奪ってしまったら社会なんて成立しません。

そして、そんな事からも「無理」という諦めの言葉の恐ろしさを改めて学んだそうです。
 
 

「どーせ無理」は最初っからなかった

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そして植松さんは考えます。

人間は「どーせ無理」なんてことは最初から知らなかったはずだ。いつこんな言葉を覚えちゃうんだろうって。

そして辿り着いたのが「宇宙」でした。宇宙は美しく、誰もがちっちゃい時に一度は憧れます。

でも、私たちは自分は宇宙開発できるはずないし、よっぽど頭が良くないとできないし、すごくお金がかかるし、それは国家事業だってどこかで思い込んでいるのかもしれません。

でも、誰がそれを教えてくれたでしょう?

こんなことを教えてくれるのは「やったことがない人」なんです。やったことがない人が適当なやらない言い訳を教えてくれるんです。そのせいで僕達は何をしていいのか分からなくなるんです。何ができるのかも分からなくなるんです。

だからこそ僕は「どーせ無理」という言葉をなくそうと思いました。

これがなくなったら、いじめや暴力、戦争がなくなるかもしれない。児童虐待がなくなるかもしれないって思いました。

だから僕は「どーせ無理」だと思われてる宇宙開発をしてみようと思ったんです。

 
 

人は足りないから助け合える

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植松さんはロケットは危ないから作っちゃいけないということを心得ていました。でもそんな時、安全なロケットを研究している北海道大学の永田教授と出会ってしまいました。

お金がなくて諦めようとしていた永田教授と、お金がなくてもロケットを作れる植松さんを「あんたとあんた逢いなさい」と神様が出会わせてくれたと植松さんは言います。

僕と永田先生は助け合えたんです。なぜならば二人とも足りなかったからです。

実は人は足りないから助けあう事ができるんです。だからこそ、足りないことをバカにしちゃいけないんです。恥ずかしいって思う必要もないんです。

大事なことは、自分は何をやっても中途半端だなぁだなんて、自分を責める必要なんかまったくなかったんです。実は、中途半端ってのは何もしないよりも、何もできないよりも全然いいんです。ちょっとできてるだけマシなんです。

だから自分を責めることなく、足りない自分マイナスに思う必要なく、一生懸命できることをすれば良かったんです

 
 

「どーせ無理」を負けない人たちが増えたら

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植松さん続けます。

可能性を奪われなくなったらいいなと、僕は思ってます。僕は信じてるんです。「どーせ無理」をなくせばいい社会がくると思ってます。

でも、僕ひとりでできることに限りがあるからどうしても仲間が欲しいんです。僕の代では終わらない夢なのかもしれないんです。だからこそ皆さんの力を貸して欲しいんです。

みなさんが今日から「どーせ無理」っていう言葉に出会ってしまったときに、「だったら、こうしてみたら?」と言ってくれたら、ただそれだけで、いつか「どーせ無理」がなくなってこの世からいじめも虐待もなくなるんです。だから是非、みなさんの力を貸して欲しいんです。

僕たちは学問というものを学んできました。それは評価されるためのものじゃなく、社会の問題を解決する為に、人類が生み出したもの。

教育は失敗の避け方とか責任の避け方ってものを要領いい生き方を教えるためのハウツーじゃなくって、死に至らない失敗を安全に経験させるためのもの。でもそれがすっかりおかしくなってしまったんです。

なぜかというと、失敗をマイナスだと思っている大人が沢山いたから。その人たちが可能性と自信を奪ってきたんです。

でも、大丈夫です。

これからの日本、そして世界を良くしていくには、やったことがないことをやりたがる人、あきらめない人、工夫する人が増えればいいんです。「どーせ無理」に負けない人が増えればいいんです。

じゃあその人たちは一体どこにいるのか?

それは、みんなです。すべての人がそうなんです。なぜならば僕ら人間は必ず小さい頃を経験するからなんです。みなさんも思い出してみてください。小さい頃はボタンがあったら押してみたかったんです。ハンドルあったら回してみたかったんです。そして余計なことすんじゃないって怒られるもんだったんです。

実は生まれたときから諦め方を知ってる人間なんて、この世に一人もいないんです。皆さんは全員諦め方を知らないで、輝いて生まれてきたんです。

でも僕たちは、諦め方をちょっと習っちゃってるかもしれません。そんな自分たちの自信を取り戻すためのとてもいい方方が1つだけあります。それは、やったことがないことをやってみることなんです。

やったことないことやったら、それだけでちっこい自信が湧いてきますから。是非みなさんは、やったことないことに挑んでみて欲しいって思います。

 
 

マズイと思ったら逃げるのもアリ

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でも、やったことないと失敗するんです。

これは実験映像です。ロケットが火吹いて飛びました…飛びませんでした。火吹いて落っこちてきちゃいました。

どうすりゃいいのか。

コントローラーを捨てて…逃げる。

この実験映像が示していることは、「マズイと思ったら逃げるもアリ」ということなんです。

僕が知ってる限り真面目で優しくて責任感のある人ばかり死んでしまうんです。死なないでほしいんです。生き延びてほしいんです。

だからマズイと思ったら逃げるのも絶対アリなんです。

やってみて危ないと思ったら逃げるという選択肢もある。だから、恐れずにどんどん挑戦してみてくださいというメッセージはとても心強いですよね!
 
 

思うは招く

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でも失敗した時に、自分を、逃げた自分を、諦めた自分を責めないでください。

僕らは今、生まれて初めての一回きりの人生をぶっつけ本番で生きているんです。僕らにとって失敗というものはより良くするためのデータにすぎませんから。失敗しても乗り越えてほしいです。

これから先僕らがやっていくべきことは「できない理由」を探すことではありません。「できる理由」を考えることです。

僕は小さい頃から飛行機・ロケット好きでした。でもやったことない人が「できるわけない」って散々言いました。でも母さんは「思うは招く」って教えてくれました。思い続けたらできるようになりました。だから思い続けるってきっと大事です。

「思いは招く」を信じ、思い続けたことができるようになった植松さんを見ていると、今まで躊躇していた事や一歩を踏み出せなかったことに思い切ってチャレンジしてみようという気持ちが湧いてきます。

もしかすると、この一歩で目の前が広がり、動かなかった人や状況が動き始めるかもしれませんね(^-^)

(動画もスゴク良いので見てみてください☆)

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