働く女性に!ELLE Women in Society 2016

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2016 年6 月18 日(土) 六本木アカデミーヒルズで「ELLE Women in Society」が開催されました。

働く女性を応援するイベントとして行われ、今年で3回目となるイベントのテーマは「サステナブル・ワーク」~人を幸せにする仕事~」。

各業界の第一線で活躍するワーキングウーマンが六本木ヒルズに集結し、それぞれの熱い思いを語りました。

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企業の第一線で活躍する女性のビジネスリーダーをはじめ、音楽、文学などさまざまな分野で活躍する女性たちがゲストスピーカーとして登壇するセミナーが行われました。

まずは日本版『エル』発行人の森 明子さんによるオープニングメッセージ。

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そして、そして第一線で活躍される方々が次々と働く女性に対する熱いメッセージを送ってくれました。
 
 

「宇宙、人、夢をつなぐ」

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山崎直子(宇宙飛行士)
 
 
2010年4月、スペースシャトル・ディスカバリー号で宇宙に行った山崎さん。

「宇宙飛行士になる」という夢を叶えるため、11年チャレンジを続けたそうです。

その間には結婚・出産も経験されていて、妊娠時には医学的不適合として現場から一時的に退くことに。

また、職場に復帰した後には一緒に訓練していた仲間の乗ったコロンビア号が失敗に終わり、しばらくの間は宇宙に旅立つことができなかったそうです。

そして2010年にようやく宇宙に飛び立てることになったのですが、宇宙に行くまでの試験・訓練から学んだことが沢山あったそうです。

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この真っ白なパズルはテストに用いられるものですが、3時間で完成させなければならないそうです。

普通のパズルを裏っ返しにすると同じようなテストが行えますが、絵柄がないので左右上下の検討がつきにくく、非常に難しいですよね?

これを自分の頭で考えて完成させなければならないそうです。

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また、口頭での質問の中に「あなたは浦島太郎と桃太郎、どちらが好きですか?」というものがあったそうです。

桃太郎の話は、鬼を倒すという使命を果たすために、他の動物達と協力して鬼退治に行くというもの。

一方の浦島太郎は、一人で竜宮城に行き、空けてはいけないと言われた玉手箱を開けてしまうというもの。

一見、桃太郎を選ぶ方が正しいような気がしますが、実はどちらを選んだから正解というものではないそうです。

他の人にダメだといわれたことに興味を持ち、玉手箱を開けてしまった浦島太郎も、捉えようによっては「遊び心がある」ということができます。

実は、仕事を続けていく上では遊び心があった方が良いこともあり、遊び心があった方が長続きするといわれているのだそうです。

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そして、訓練については、あちこちの国に住まなければならないことが多かったのですが、一昔前までは女性が海外に赴任する場合は赴任手当や家族手当がでなかったそうです。

また、女性が仕事上の事故などで亡くなった場合も、残された家族に遺族年金が払われないのだといいます。

そんな社会と家族との板ばさみの中で、山崎さんは自分にチャレンジし続けてきたわけですが、困難に面した時は「ニーバの祈り」を思い出すようにしていたそうです。
 
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神よ、

変えることのできるものを
変えるだけの勇気を与えてください。

変えることのできないものを
受けいれる冷静さを与えてください。

そして、
変えることのできるものと
変えることのできないものとを
見極める知恵を与えてください。
 
人生は選択の積み重ねで、結局それを選んで生きていくのは自分自身。

自分で選んだ道を、周りの人と協力して歩んでいき、振り返ったときに「これで良かった」と思えるような人生にしたいと山崎さんはおっしゃっていました。

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また、宇宙空間でミッションをこなした体験から見えてきたものも沢山あったそうです。

宇宙空間では重力が無いため、自分にとっての「上」や「下」が必ずしも他の人の「上」や「下」ではありません。

その為、人に何かを説明する時には「”あなた”の上にあるものを取ってください」など、相手の立場になって話をすることが必要だといいます。

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宇宙船から外を見たときに、こんなことも感じたそうです。

写真の様にナイル川が見えた時のこと。

あれっ?と思った人もいるかもしれませんが、わたしたちが普段面にする地図と逆になっていますよね?

ここからも学びがあり、普段私たちが見ている方向というのは、一方からの視点でしかなく、実は1つのものでも色々な見方ができるのだということ。

こういった相手の立場になってみる目線や、他方向からのものの見方も非常に勉強になりますよね?

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そして、宇宙から地球に戻ってきて、草の香りがした瞬間に感動を覚えるといいます。

わたしたちが当たり前の様に吸っている空気や、見ている自然、飲んでいる水がどれだけ尊いものなのかを感じるといいます。

当然の様にあるこれらも、実はとてもありがたいもので、これらを享受できる日常の中にこそ幸せがあるのではないかと山崎さんはおっしゃいます。

山崎さんの好きな言葉の中に”Wonderful”という言葉があるそうです。

Wonder(不思議)がful(たくさんある)。

つまり、不思議なものが沢山あることこそ素晴らしいのだということ。

わたしたちも好奇心や情熱を持って、不思議なことを沢山見つけて楽しんでいきたいですね☆
 
 

「これから10年でフランス女性の働き方はどう変わる?」

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アンヌ・イダルゴ(パリ市長)
 
 
コンスタンス・ベンケ(フランス版『エル』および『エル・インターナショナル』最高経営責任者(CEO))

パリ発の女性市長として活躍するアンヌ・イダルゴさんからスペシャルビデオメッセージで始まった第2部。

アンヌ市長は次の様な言葉を送ってくれました。

「女性として母として社会で仕事をすることは難しいかもしれません。

中にはやりたい事を諦めて、家庭に入る人もいるかもしれません。

ただ、働く姿や自由に生きる姿を子供たちにみせることも大切だと思います。

仕事をしながら子育てをすることで、一緒にいられる時間を大切にするようにもなります。

退社時間を決めて子供と過ごす時間を確保するなど、工夫することでワークライフバランスを取ることは可能だと思います。」

また、『エル・インターナショナル』最高経営責任者であるコンスタンス・ベンケさんは、コフィー・アナン元国連事務総長の以下の言葉を引用してスピーチをスタートしました。

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「女性は社会の『問題』ではなく、『解決』なのです」

世界各国の様々な女性に取材を行ってきたコンスタンスさんは、女性の結束力は強く、何かを変えようとするときのパワーが凄いとおっしゃっていました。

今までは、全国女性大会を開催して、女性の労働など、基本的な権利を主張してきました。

そして、今後は結束力の強さなど、女性の持つ強さを活かしながら、社会発展の為に努めていく必要があると述べていました。
 
 

「女性リーダーが語る、運命の仕事に巡り合うまで」

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クリスティン・エドマン(H&M ジャパン代表取締役社長)

柴田 陽子(柴田陽子事務所代表取締役)
 
 
2008年よりH&Mジャパン代表取締役社長へ就任しているクリスティン・エドマンさん。

ミラノ万博日本館などのプロデューサー、ログロード代官山、渋谷ヒカリエ、Uchi Cafe Sweets等のブランディングに関わってきた柴田陽子さん。

お2人は「女性リーダーが語る、運命の仕事に巡り合うまで」について話し合いました。

まずは、H&Mのクリスティン・エドマンさん。

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お父様はあの「ステラおばさんのクッキー」の創業者なのだそうです。

幼い頃頃から、活動的に働く父と母の元で育ってきたのだといいます。

結婚を機にスエーデンに行くことになり、自立していくための切り札としてMBAをとることを決めたそうです。

そして、MBAを取った時に受けたインタビューで「日本にH&Mをオープンさせたい」と言ったら、翌日、そのことが新聞に載り、H&Mの社長さんから連絡がきたのだとか。

会社を設立したこともなく、経営を任された経験もないクリスティンさんですが、その後、次々とアジアの店舗をオープンさせていくことに。

「受身はダメ。自分で決めるの。自分が何をしたいのか、自分の強みや弱みを理解することが大切。弱みを理解することで、他の人に相談したり、それをカバーする為に何をすべきかを考えることができる。」と述べていました。

また、何度もおっしゃっていたのが「自分の可能性を信じること」。

「周りの声は『やめた方がいいよ~』というものが多いと思う。でも、そのネガティブな声を乗り越える強い精神力が必要。その強さを養うためにも自分のポテンシャルを信じることが必要」だとおっしゃっていました。

クリスティンさんは、自分を信じる気持ちを上げる為に、鏡を見て”I can do this!”(わたしはできる!)と自分に言い聞かせているそうです。

H&Mはワークライフバランスを大事にしている企業としても有名ですが、家族との時間を取っているか、家族とのコミュニケーションはできているかも、給料の評価基準になるといいます。

そんな環境の中で、女性として、経営者として、妻として、そして母として毎日を過ごしているクリスティンさんですが、ワークライフバランスについて思うことがあるようです。

1つは、長い会社生活の中で、子供に手がかかるのは1~3歳までのたった3年。

なので、この3年は、今日は仕事40%で育児20%、明日は仕事30%で育児50%など、全体で60~80%になり、臨機応変にバランスをとっていくことが大事だとおっしゃっていました。

また、女性への応援メッセージとして2つのアドバイスを下さいました。

1つ目は、素敵だと思う女性の模範(モデル)を自分の中に持つこと。

2つ目は、女性同士が繋がれるネットワークの場を作ること。

憧れを燃料にすることで、なりたい自分に近づくことが可能になりますし、女性同士がつながる事で自分1人ではできなかったパワーが何倍にもなるといいます。

次に柴田さんですが、幼い頃のエピソードによって自立に対する気持ちが強くなったそうです。

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幼い頃、近所に非常に中の良い家族がいたそうです。

お父さんが仕事をしていて、お母さんは専業主婦で、傍目から見ても幸せいっぱいで、いつも素敵だなと思っていたといいます。

そんなある日、お父さんが事故で動けなくなったそうなのですが、柴田さんはその時から一家がすごく暗くなったことに気づきます。

そんな状況を見て、幼ながらに(将来、旦那さんが仕事ができなくなったら、わたしがいるから大丈夫じゃない!)といえるようにしたいと思ったのだそうです。

また、ある時、柴田さんのお母さん(専業主婦)が電話で友達の相談にのっていたいたときのこと。

その光景を見て(将来、自分の大好きな友達が困ったときに、お金で解決できる問題なら、旦那さんに許可取らなくても自分のお金で友達を助けてあげたい)と思ったそうです。

そんな柴田さんですが、大学卒業後、運命の出会いがありました。

(将来、お金持ちの旦那さんと結婚して、『じゃあ、とりあえずお金渡すからカフェでもやってみなよ』と言われたときに、『わたし、カフェのやり方知ってるよ♪』とサラッと言いたいな)

そんな思いで外食企業に就職。

企画をやれるかと思ったら、予想外の秘書になってしまったそうです。

それでも「自分に与えられたことを精一杯やる」という思いで3年働いたところ、社長からこんな言葉が飛び出しました。

「陽子ちゃん、8千万~1億渡すから、半年以内に行列のできるようなカフェを作りなさい」

そんな経験もない柴田さんは、できませんと断ったそうなのですが、「君は私にNOと言えるほど偉くなったの?」といわれ、「いえ。。」の返事でカフェを始めることに。

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自分なりに考え、実行し、そして見事に半年で大繁盛のカフェを作ってしまったそうです。

この成功を機に一躍有名になった柴田さんですが、こんなことをおっしゃっていました。

「これはチャンスをくれた人の期待に応えた結果でしかありません。自分に与えられた状況の中で100%頑張ったら、神様は次にわたしをどこに連れてってくれるんだろう♪という気持ちで行動しています。」

「わたしは臆病だから、できなかったことが残ると次がすごく困る。だから、できなくて逃げるということがない様に生きてきました。」

そんな柴田さんですが、仕事をする上で気をつけていることがあるといいます。

それは「女性としての短所を印象付けない」ということ。

例えば、感情的になったり、泣いたりすることです。

上司に怒られた時に泣いたりしてしまうと、それが悪い意味での武勇伝として残ってしまうというのです。

ですから、女としてマイナスになることを避けながら、チャンスの波に乗るようにしているそうです。

そして、「仕事は人間として成長する機会」として捉え、自分の成長の道具として使っていくといいとアドバイスしてくれました。
 
 

「アメリカ発! 女性が輝く西海岸フードカルチャー」

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メリッサ・キング(ELLE cafe 青山店エグゼクティブゲストシェフ)

KouKA(モデル)
 
 
アメリカのTVショー『トップシェフ』を勝ち残り、マドンナやオバマ大統領一家のプライベートシェフを務めたメリッサ・キングさん。

サンフランシスコを拠点に、サステイナブルな食文化や女性シェフの活躍にも尽力する彼女の活動について、全米有数の私立大学で栄養学を専攻する予定のKouKAさん(モデル)と語り合いました。

小さい頃から料理をするのが好きだったメリッサさんですが、医者や弁護士になって欲しいという親を説得するためにも、自分はシェフになりたい!ということを言い続けていたそうです。

大学では脳科学を勉強していた彼女は、キッチンでは協力して料理を作らなければいけないので、チームみんなの心を理解することは大切だと述べていました。

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また、食べ物の安全性と鮮度にこだわり、食べ物がヒトに与える影響についても話をしていました。

広いアメリカ大陸では、大陸の反対側から野菜が届けられることも多く、手元に届いたときには鮮度がなくなっていることが多いのだとか。

なので、自分で農家に足を運び、安全で鮮度なものを仕入れ、料理をするようにしているのだとか。

また、食べ物によって人間のムードが変わるとも言っていて、何を食べるかがとっても大事なのだと述べていました。

「食べ物はわたしたちに命を与えてくれているから、感謝をすることが大切」。

この事を改めて教えてくれたメリッサさんですが、2016年の秋に青山にオープンする、ELLE Cafeのエグゼクティブゲストシェフに就任します。

「ヘルシーなものを沢山用意してるので、ぜひ食べに来てね!」

健康的で美味しいELLE Cafeのオープンが待ちきれませんね☆
 
 

「ランコムpresents スペシャル対談 西加奈子×朝井リョウ」

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西 加奈子(作家)

朝井 リョウ(小説家)
 
 
2015年「サラバ!」で直木賞をとった西さん。

大学在学中の2009年「桐島、部活やめるってよ」で第22回小説すばる新人賞を受賞し、2013年に「何者」で第148回直木賞をとった朝井さん。

この2人が「幸せに働く」ことについて話し合いました。

「好きな仕事をするのと、得意な仕事をするのはどちらが幸せだと思いますか?」

こんな質問に対して、朝井さんは得意なことをする方が、自分に対する負担が少ないので、そういった意味で幸せなんじゃないでしょうかとおっしゃっていました。

一方の西さんは次のようなお話をされていました。

「難しい!どちらも幸せかもしれない。好きな事をして幸せだと思っても、得意なことを選んでいた人生がどんなものかが分からない。だから、比べることはできないですよね?だから、どちらにしても、これで良しとした方が幸せなんじゃないですかね?」

また、落ち込んだときの自分の上げ方や気持ちの切り替え方については、西さんは口角を上げたり、スキップをするようにしているのだとか。

朝井さんは、腹が立ったときに二重の防音扉のある部屋があれば、そこに入って大声で叫ぶようにしているそうです。

作家の2人がおすすめする本としては、次のようなものが挙げられていました。

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【西さんおすすめの本】

『甘美なる作戦』イアン・マキューアン著

『何者』朝井リョウ
 
 
【朝井さんおすすめの本】

『村に火をつけ、白痴になれ』栗原康

『漁港の肉子ちゃん』西 加奈子
 
 
作家がリアルにおすすめする本なので、どれも気になりますよね?

興味のある人は読んでみてください☆

そして、後半はランコムによる「香水の付け方」に関するセミナーが行われました。

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ここで行われたのは、自分だけでなく、他の人をも幸せにする香りの付け方。

ポイントは次の通り。

【つける場所】

● 手首
● ひじ・うで
● 足首(くるぶしの後ろ)
● 腰・背中
 
 
【NGな場所】

● 髪の毛
● 耳
● 首
● 足の裏
● ワキ
 
 
【NGな物】

● 皮製品
● シルク
● ドライクリーニング表示のあるもの
● 化学製品
● ゴム製品

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つける時は肌から20cm離して吹きかけるのがポイント。

よく、手首に香水をつけた後に肌をこすり合わせる人がいますが、これをやると香りが飛びやすくなってしまうそうです。

タイミングは、出かける前の30分につけると良いそうです。
 
 

「テクノロジーの最前線から考える、素敵な未来のために私たちができること」

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石黒 不二代(ネットイヤーグループ代表取締役社長&CEO)

林 千晶(ロフトワーク代表取締役)

岩村 水樹(グーグル執行役員)

デジタルマーケティングの会社を率いる3名が、デジタルワールドで働く面白さを語ってくれました。
 
 
Googleの岩村さんは仕事の姿勢として、大学卒業後に就職した電通の「鬼十則」と現職のGoogleの「10の事実」を紹介しました。

【電通 鬼十則】

1.仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。

2.仕事とは先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。

3.大きな仕事と取組め! 小さな仕事は己を小さくする。

4.難しい仕事を狙え! そして成し遂げるところに進歩がある。

5.取組んだら放すな! 殺されても放すな! 目的を完遂するまでは...

6.周囲を引きずり回せ! 引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地の開きができる。

7.計画を持て! 長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。

8.自信を持て! 自信が無いから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚みすらがない。

9.頭は常に全回転、八方に気を配って、一部の隙もあってはならぬ!! サービスとはそのようなものだ。

10.摩擦を怖れるな! 摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと君は卑屈未練になる。
 
 
【Google 10の事実】

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。

3. 遅いより速いほうがいい。

4. ウェブでも民主主義は機能する。

5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。

6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。

7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。

8. 情報のニーズはすべての国境を越える。

9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。

10. 「すばらしい」では足りない。
 
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「新しいことの挑戦する際に、殻を破っていくことは怖くないですか?」

こんあ質問に対しては、岩村さんはこんな風に答えていました。

「変わらないことの方がリスク(怖いこと)だと思う。現状が同じだと、何が殻かも分からなくなる。何かに挑戦するチャンスを得た時に、YESと言えることがが大事。テクノロジーは殻を破るのにも女性の見方になってくれるから使うべき」と述べていました。

MITメディアラボで所長補佐も努める林さんは、「テクノロジーは、実はわたしたちが昔から(こうじゃないかな)と思っていたことを肯定してくれるもの」と言い、腹黒についての例え話をしてくださいました。

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最近の研究で、わたしたちの健康は腸内フローラという腸内細菌によって決まるという事が明らかになりました。

腸内には悪い菌と良い菌があり、悪い菌が増えると病気になります。

昔から「腹黒い」という言葉がありますが、実は昔の人はお腹の中にはこの2つの菌があり、悪い菌が心身を蝕むということを知っていて、この言葉を作ったのではないかと指摘しました。

また、IT=理系のイメージがありますが、そもそも理系・文系の定義はなく、IT=理系のイメージをなくすことで、自分の殻を破ることが大切だと述べました。

ネットイヤーグループの石黒さんは、技術のスピードはわたしたちが思っている以上に速く、自分の価値を考え、自分が何をすべきか早く見出さないとAI(人工知能)に仕事がとって変わられますよと警鐘を鳴らしました。

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話がAI(人工知能)に及び、林さんがGoogleの岩村さんに「都市伝説でいわれていますが、Googleの人事にAIが入っているって本当ですか?」という質問をしたところ、「人事のある機能はAIに置き換わっています。」と答えていらっしゃいました。

わたしたちの価値、わたしたちでしかできない事を、真剣に考えなければいけない時代になっているようです。
 
 

「女性と男性の役割 私たちはどう変えていく?」

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古市 憲寿(社会学者)

坂井佳奈子(エルコンテンツ部 編集長)
 
 
最後は「保育園義務教育化」を提唱する社会学者の古市さんと、ワーキングマザーであるエルコンテンツ部 編集長の坂井佳奈子さんによる対談です。

日本のワーキングウーマンを取り巻く不条理な環境にフォーカスしながら、海外との比較や実体験から解決策を探り、「これからの女性が働きやすい社会のあり方」について話しました。

古市さんが「保育園義務教育化」を訴えるきっかけとなったのは、友達の悩みからだったそうです。

周りの友人に子供が生まれ、子育てしていくなかで、「保育園に入れられない」という声を多く聞くようになり、子供の教育に対する違和感が生まれたそうです。

小学校は義務教育なのに、保育園は義務教育じゃない。

保育園が義務じゃないので、待機児童が出てくる。

待機児童が出ることで、女性が働くことを諦めなければならない。。

社会の仕組みのどこかおかしいから、こういうことになるのではないか?と古市さんは考えたそうです。

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また、こんな興味深いエピソードも話してくださいました。

お年を召した政治家の方に話をしに行った時のこと。

今の少子化や待機児童の問題に対して話をしたところ、今の子供たちが選挙権を持つ頃には自分は政界にいないかもしれないから、その問題自体に興味がないと言われたそうです。

つまり、関心があるのは「自分が選挙に受かるかどうか」であり、将来を担う子供たちに関わる問題は関心がないということです。

これには、会場の女性たちから驚きと落胆の声があがっていました。

ただ、ポジティブなこともあり、子供を含めた福祉制度が整っているノルウェーに留学していた古市さんは、「日本は変われる可能性がある」とも仰られていました。

実は30年前のノルウェーも日本と似たような状況にあり、国民が声をあげることで徐々に変わったそうです。

また、女性の生き方に関しては、2030年までに女性の25%が生涯独身になると予測されているといいます。

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そうなると、独身でも養子をもらって育てる、精子をもらって子供を生み・育てるなど、新たな方法や制度もでてくるかもしれないとおっしゃっていました。

「今の女性にとっては、結婚や子育てのハードルが高すぎる。子育てをしていても、3歳までは子供は母親といるべきという3歳神話も未だにある。
でも、3歳神話を含め、一般的に『常識』といわれるものは間違っているものも多い。なので、常識に縛られること無く、自分で判断して行動していく必要がある」

そんな風に述べられていました。

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第3回となる今年は、エル発のウェブマガジン『エル・オンライン』が20周年を迎える記念すべき年でもあります。

女性と仕事、そして女性の生き方をサポートし続けるエルから今後も目が離せませんね☆

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